環境・安全安心特別委員会 平成29年6月

6月14日、環境・安全安心特別委員会が開催されました。
ちなみに、この日の案件は、こちら

案件の中に、「荒川下流タイムラインについて」があって。

タイムラインとは、非常に強い台風など、予見可能な災害に対し、標準的な防災行動項目を事前に時系列に整理しておき、災害発生時に効率的、効果的な行動がとれるようにすることを目的とする手法です。台東区では、タイムラインの各段階で想定されている気象情報や水位情報をもとに、庁内体制の構築や住民への情報提供、避難勧告等の発表をしていくとともに、隣接区との情報共有に努め、そごのない防災行動を実施していく、との報告で。

で、私の発言要旨は。

「気候変動の影響で、昨今、水害が多発しており、200年に1度と言われている荒川の堤防決壊のリスクが、より現実的になってきている。
区の洪水ハザードマップによると、区内の2/3近くが浸水し、3mから5mの浸水も広範囲で起きるとの想定もなされている。昨年、国が発表した洪水浸水想定区域図での浸水継続時間によると、台東区では50㎝以上の浸水が2週間以上継続するという想定となっている。50㎝浸水していたら、大人でも移動は難しい。高いところに一時的に逃げると孤立してしまうリスクも高い。では、洪水時の避難場所や避難施設はどこを想定しているのか」と質問。

「避難場所は上野公園一帯と谷中墓地。避難所は、上野中学校、忍岡中学校、都立上野高校、谷中小学校、根岸小学校、忍岡小学校の6校」との答弁。

「あまりにも、心もとない。上野周辺の帰宅困難者の一時滞在施設となっている施設と事前に調整し、避難施設となるような働きかけを進めるべき。
また、避難時には、地震の時のイメージが強すぎて、避難施設として近隣の小学校を思い浮かべてしまうのではないか。洪水の時の避難場所や、なぜ上野に逃げなくてはならないのかなど、しっかりと区民に情報が伝わるよう、努めてほしい。
今年度作成の新たなハザードマップでは、記載の仕方を工夫し、配布時などにしっかりと周知すべき」と要望しました。

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