7月14日、午前中、品川区へ視察に伺いました。
品川区には、昨年の2月5日に「全児童放課後対策事業」を伺ってきましたが。
今回の視察のテーマは、児童の安全対策である[近隣セキュリティシステム]について。
品川区では、区内在住の児童および区立小学校に通う児童 約1万4千人に、まもるっち、と呼んでいるGPS付き防犯ブザーを貸し出していて。
児童がブザーを鳴らすと、役所内にある、まもるっちセンターに緊急連絡が入り、
オペレーターと通話が可能となり、状況によっては、
生活安全サポート隊などが駆けつけられる仕組みを実施しています。
(まもるっちには、有料で特定通話や限定メールを可能とする等のオプションも)
この事業を実施した経緯は、
児童の安全対策として平成15年度より全小学生に防犯ブザーを配布していたが。
区内の民間企業事業者より、自分たちが持つ技術を使って子どもの安全に寄与できるシステムの開発をしたい、との要望もあって。
区が開発支援をすることとなり、平成17年6月に3校のモデル事業として行った後、12月に全校で実施されることになったそうです。
通信事業者は、簡易プロポーザルで選定していて。
現在3事業者目。
事業者によって、ランニングコストは変わってきて。
現在は、年およそ2億の経費が掛かるようです。
発報件数は、26年度で年 約7万件だそうで。
誤報や児童・端末探査が多く、緊急時に支障をきたす恐れがあるため、セーフティ教室などで、「まもるっち」の正しい使い方を指導するなど、課題解決の取り組みを行っています。
まもるっちセンターも見せて頂き、一時間強にわたって、勉強させて頂きました。
品川区は、小学校が学区制ではなく、選択制を導入していたり。
全児童放課後対策事業を行っていて。
通学路が遠かったり、帰宅が遅くなったり、という状況の中で、
しっかりとした児童の安全対策を行っているなぁ、と。
児童の安全対策について、
品川区の事業だけでなく、他自治体の取組なども、今後しっかりと勉強していきたいと思っています。